
弊社は中古車の販売、ルーフテント、持込パーツ取付に力を入れています。
今回は趣味の農業の記事です。
収穫を目の前にクワイ全滅
農業は私の趣味
趣味といってもかなり本気で、将来はクワイで食っていこうなんて思っていたくらいだ。
かれこれクワイは5年目になる。
農業って思ってたよりずっと難しい。
やってみたら分かるが奥が深いと感じる、だから面白いのだ。
初めは小さな土地から初め、まあまあのクワイが出来た。そこから土地を借り、本格的に作るようになり現在に至る。
技術はどんどん上達し、道具も揃え、土地もしっかり太らすべく準備もしっかりした。
今年こそは集大成なんだと大きな期待を抱いていたのだ。それなのに全滅とは......
全滅の原因とは?
初めは肥料があたったのか?と簡単に考えていた。
何故そう思ったのかというと、肥料を与えた直後に葉の色が変わっていったから。
直ぐに元気を取り戻すはずだ、とタカをくくっていたのと、台風の影響で葉が風で折れたりしたのも原因ではないか?と考えていた。
しかしおかしい、原因は違うことある。だんだんとそれに気づいて来たのだ。
これはやばいヤツだ!そうか病気か、よく見たら去年病気になったクワイの場所と同じじゃあないか。
病気の予防は当然していた。作物は病気になってからでは遅いのだ。
植物は自分の力で治すことが出来ない。だから「病気にかかる前に予防しないといけない」のがおおきな特徴である。
病気の名前は「茎腐れ病」クワイにはよくある病気なのだが、タチの悪い病気だ。
去年より病気に侵されているクワイの範囲も大きく、全体に広がっている。
あれだけ気をつけていたのに、土地の改良も行い、しっかり予防もし、水を切らさず丁寧に世話をしてきたのに全てが水の泡となったのだ。
目の前が真っ白になり、「ボキボキ」っという音とともに心が完全に折れてしまった。もうクワイはやめよう....
うなだれている私に、クワイの会の友人が来年もやりたい!と 折角ここまでやってきたのだから、一からもう一度やってみたいと。
趣味でいいじゃないか!楽しんでやろうと言ってくれたのだ。なので来年も継続することに。
今年クワイの為にやってきたこと
2019年度、クワイ作りの為に何をやった来たのか?出来ること、考えられることは全てやった。
写真の頃は過去最高のといえるじょうたいだったのだ。
過去の記事に書いているので、そちらを読んで頂きたい。
今年やってきたことをもう一度簡単に振り返ってみる。大きいクワイを作る為には、しっかり土地に栄養を与えることが大切である。
冬の間にしっかり肥料を撒いた。量は鶏糞を30袋、因みに土地の大きさは大体180坪ほどの大きさだ。
親切な近所の方から無償で借してもらっている。
土地を平らにするために大きな木材を引っ張り可能な限り平らした。
何故平らにする必要があるか?、
水を均等に張りたいからだ。水の少ない所は雑草が生え、草が生えると栄養を奪われる、結果クワイが大きく育たないのだ。
クワイの場合、商品になるのはMサイズからだが、Mでは高値は付かない。
目指すサイズはL、LL!
これより大きいサイズも需要はあるのだが、メインはLLだ。
LLサイズを作る為に土地の環境を改良する必要が重要になってくるのだ。
病気なのに出荷できるの?と思うだろう、しかし茎や葉が病気なのでクワイ自体には問題ない。
病気になると球が小さく、出荷しても安く叩かれ、面白くない。
だからみんな、大きな球を作る事に力を注いでいる。
植え付けから今までの過程についても知って欲しいので少し触れることにする。
5月の終わりから6月の中旬ごろに、植え付けをする。
昨年できたクワイの中からいい色、いい形のものを選び、冷蔵庫で保管して春になるのを待っている。
植え付け時期の2週間ほど前に冷蔵庫からとりだし、水の張った入れ物に入れて芽を出させる。
作っている田んぼにはタニシがいてクワイの柔らかい芽をねらっているのだ。
そんな理由から、芽をある程度の大きさまで伸ばしてから植えるのだ。
8月頃までは今までのどの年よりも順調だったのに、今年こそは、納得いくクワイが作れるぞと喜んでいたのに、見事に裏切られた結果となった。
心は折れたが、収穫はする。来年用の種を残す必要があるから。
種を買うとまあ高い。1キロあたり4000円ほどの値段がする。
売るのは最高のものでも、私の作ったクワイは4キロで8,000円、1キロ2000円、最高の物での話。
借りている田んぼは、1年間休ませることに決定した。休ませてから、もう一度イチから土造りをやろう。
農作物は連作が良くないと言われている。1年寝かせてしっかり田んぼを乾かし、充分に力を貯めてもらおう。
人間も田んぼもリフレッシュが大切!
自分も少し楽をさせてもらおう。
まとめ
農業って一見、簡単に見えるが、奥が深く難しい、やればやるほど分かってきてハマル。
1年目はビギナーズラックで上手く作れることも多い、何でだろう?
神様の悪戯?なんでしょうか
今の私からみたら、ハマるように仕組まれているように思ってしまう。
農業でご飯が食べられるようになるぞ!と思っていた。
高齢化が進み、耕作放棄地が増えていくだろうという考えだ。
間違ってはいないのが、甘い考えだったと考えを改めないといけなくなってしまった。田んぼは余ってきているが、場所が重要で、どこでもいいという訳ではない。
全国一位のクワイの産地、広島県福山市に何度も足を運び、自分の目にしっかりと焼き付けている。話を聞ける方にも出会えたのだが、その結果自分の考えの甘さを痛感することになったのだ。
最適な土地と豊富な水、そして技術と価格を守る為の組合など結局、条件が全てそろって初めてブランドになるということが分かってきた。
条件の良い土地は余ることはない。高齢で耕作できなくなった土地でも、私の所には回ってこない。
その土地を狙っている人は多く、競争率は高い。しかも組合の中でという話だ。
でも諦めずやっていこうかな、一人ではなく仲間がいるからできるかな。
収益にはならないかもしれないが、良いものをコンスタントに作っていればチャンスはきっと近づいてくると信じよう。
これは農業だけに言える事ではなく、商売全てに共通すること。中古車屋を全うに20年やってきたからこそお客さんが応援してくれるのだと..
農業の記事は頻繁には更新していないが、三宅という人間を見て貰う為にも年に数本は記事を書い続けようと思う。
年齢を重ねてくると、「農業は面白い」と感じるようになるようだ。
この記事を読んでくれている方と、将来一緒に農業をしている可能性だってあるだろう。
そんな楽しい事をいつも考えている。今日はここまで、読んでくれてありがとうございます。